【『サイレントウォーター』用語解説】
現実と非現実:
現実は存在し、非現実は存在しない。
世界:
厳密に言えば世界それ自体は存在しないが * 、存在するあらゆるモノ・コト** を総称するために「世界」という言葉を使用する。逆に言えば、「世界」という言葉にそれ以上の意味を付け加えるのは誤りだ。
* マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』(2013)を参照。
** 机、太陽、冷蔵庫、バクテリア、妄想している脳、妄想された内容、等々。ただし、妄想それ自体は非現実だから存在しない。
「現実」(Reality):
言うまでもないが、これはオリジナルと区別がつかないコピーに対する形容ではない。存在するということが「現実」(Reality)だ。そして、「現実」(Reality)は「帝国のゲーム」だ。
アブサークが「変成」(Henjo)と呼んでいる現象:
壊れたデータの再出力(実証科学の視点から)
モナドの変容(哲学の地平から)
帝国の時計:
帝国のゲームにおけるティック(Tick)*
* ティック(Tick) = ゲーム開発用語で毎フレーム実行される処理を表す。時計の針が刻む音チクタク(tick-tock)に由来する。
帝国のゲーム:
究極のシステムであるこのゲームは「帝国の時計」によって動作している。帝国の時計そのものは単純な構造をしている。つまり生成を司っているだけだ。
帝国は決して負けることのないゲームをプレイしている。
帝国のゲームの中の論理データ:
私たちの自由意志は、内部にいる限りそう見えるというだけで、私たちの自由は束縛変数* の自由にすぎない。だから、私とあなたがもし入れ替わったとしても帝国のゲームのプレイヤーにとって意味は変わらない。
* 数学・数理論理学で、代入される値の変化に式の値が依存しない変数をいう。例:∀x∃yφ(x, y, z)におけるxとy。