うっかり寝ちまった。ここんところ寝不足だったせいもあるけど、どこでも寝れちゃうこの体質、ワレナガラ。
と、まだ誰も来てないのか? 何だか頭がぼうっとしてる。
肝試しなんて、子供じゃないんだから、って言ったのに、皆盛り上がっちゃって。
‥‥時間間違えたかな? まさか。それにしても、‥‥。
おいおい、いやだな〜
この廃施設、こんな簡単に入れちゃうのも治安上問題あるんじゃね?
‥‥いやだな〜。
ふっ、なんかゾクッとするのは気のせい?
‥‥うん、気のせいです!
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残念ながら、それは気のせいではないようです。
あなたの失踪事件が『コギマ新聞』の社会欄に載るかどうか、それはあなた次第。
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【View Mode: Landscape only】(横画面のみとなります)
【プレイヤー操作法】
移動:左手-画面左下でバーチャルスティックを操作(前後左右)
視線:右手-画面上の任意の場所をドラッグ(上下左右)
モンスターに捕まらないように施設内を逃げ回りながらアイテムをゲットしてください。
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浮き輪模型のアイテムを6個揃えることができたら‥‥。
さあ、モンスターに捕まらないように気をつけて、出口へ急いでください。
外に出られた。‥‥助かった?
なんだ? 背中に視線を感じる‥‥。
これって、振り返ったらヤバいパターン?
去ってゆくモンスターの悲しげな目。
どこからか声が聞こえてきませんか?
これは‥‥、モンスターの告白?
あのモンスターは何者だったのか?
モンスターであるとは?
私もモンスターなのか?
‥‥‥‥‥‥‥‥。
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!注意!- 以下ネタバレを含みます –
True End ->
モンスターに刹那記憶が蘇る ——
このキーホルダー‥‥壊れてしまったが大事にしていた‥‥
良くしてくれた職員さんにもらった、開園記念の、浮き輪の模型。
水質‥‥、そう、水質が気になったんだ。
データには異常はなかったが‥‥、いや、そもそも‥‥。
そうだ、あれは本当にただの化学工場だったのか?
跡地に市民プール建設を決めた当時の市長にも黒い噂があった。
あの化学工場が廃業に至った経緯って確か‥‥。
ああ、駄目だ、自我が消えていくようだ‥‥。
モンスターの記憶は私の記憶に沁み込んでくる。
—— この声はすでにもう私の内側から聞こえてくる ——
声「君ももうバケモノなんだ。鏡を見る必要はない。君には君自身のバケモノが見えないが‥‥」
どんな声も自我の内側で響く。
そう、世界の外部性に対して、声の現前。いや、それはデリダが否定したはずだ。
声「君の視界の中心には君自身の鼻があるはずだが、君はそれを見ちゃいない」
あの化学工場って何を作っていたんだっけ?
市民団体が提訴したとき、ある脳科学者がコメントしてたっけ。
えーと、意識のハードプロブレムなどない。
検出された物質が脳内の神経伝達物質の分泌に与える影響‥‥。
ああ‥‥。体がおかしい?
不気味な廃工場を取り壊し、近代的な市民プール。
跡地の土壌調査が十分かどうか委員会で問題になったことがあった。
そして、この市民プールも閉鎖‥‥その直前に、水質調査を請け負っていた業者、社員が1人行方不明になったって‥‥。
えっ? ‥‥その人って?!
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Other Ends ->
あなたは、あなた自身のバケモノ性に気づかずに、これまでのように、日々平穏に過ごしていくこともできます。
ただ後ろを振り返らずに家へお帰りになれば良いのです。
—— それにしても、”自我”をコントロールできるのか? いや、コントロールはできたとしても、それを変質、いや、別のものに変えるなんて、できるのだろうか。
そんな化学物質を、たとえ宇宙人といえども ——
オカルト好きの一部の者たちは、あの化学工場の経営者は宇宙人に操られている、と噂していた。
その同じ者たちは、市長についても同じような噂を口にしていた。
宇宙人による、ある計画が進行している。
廃工場跡にこっそり入り込む人たちもいたそうだ。あそこを”ゾーン”と呼んで、探検してたらしい。
馬鹿げている。
私は大丈夫。助かったんだ。
え? ここに集まるはずだった皆んなは?
?!‥‥
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