カテゴリー
サイレントウォーター

Silent Waters *4

ー 友人のNがオメガゲノムのハッキングに成功し、坂口は偽装アカウントでプライベートチャットに潜入する。ー

“seark 23:15 juk07b3”
“seark ok”
一年潜入しても、運が悪ければ何の情報も得られない。その間に身バレしてヤバいことになるのが関の山だ。
運が良かった。
「裏」の話は裏チャンネルが本筋なのだろうが、気が緩んでいたのか、面倒臭かったからか、「表」のやり取りの最後に、「あ、そうだ。これも。」と言って、このラインが出てきた瞬間、鳥肌が立った。

組織が「アブサーク」または「サーク」と呼ばれていることは突き止めていた。だから、「seark」はそのコマンドみたいなものだろうと察しがついた。そして、時刻。他の会話で場所を表すだろう記号に「bkr」も使われていた。「juk」は新宿か。Nがハックした時面白いファイルも手に入れていた。地図だ。区画ごとに番号が振られている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です